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★イベントレポート★

東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018

2019年4月1日

 

 

 東京都では、行政が保有するデータを、機械判読可能な形式、二次利用可能なルールにより公開することで、行政の透明性や住民サービスの向上等を目指すオープンデータの取組を推進しています。

 今年も、9月~10月に、ITに関する知識を問わず、様々な参加者によるグループディスカッションを通じて、オープンデータを活用した行政や地域の課題解決策やアプリのアイデアを生み出す「東京都オープンデータアイデアソン」を都内3地域で開催しました。

 ここでは、その各開催の様子について、イベントレポートとして報告します。

 

東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 府中市

〇 日時

  平成30年9月17日(月・祝)

  10時00分~17時00分

〇 会場

  府中市市民活動センタープラッツ(府中市開催)

〇 協力・参加自治体

  (協力):府中市  

  (参加):日野市・稲城市

 

東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 大島町

〇 日時

  平成30年9月29日(土) 

  10時30分~15時00分

〇 会場

  大島町開発総合センター(大島町開催)

〇 協力自治体

  大島町

 ※台風の影響により中止 

 

東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 港区

〇 日時

  平成30年10月14日(日)

  10時00分~17時00分

〇 会場

  グランパークカンファレンス(港区開催)

〇 協力・参加自治体

  (協力):港区

  (参加):新宿区・文京区・大田区 

 


 

東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 府中市

 

〇 日時   

  平成30年9月17日(月・祝) 

  10時00分~17時00分(開場9時30分)

〇 会場   

  府中市市民活動センタープラッツ

〇 テーマ 

  「スポーツを通じて、人もまちも輝く東京へ」

 (グループ1)

  『スポーツを通じて、誰もが心身の健康維持や増進を図ること。』

 (グループ2)

  『スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること。』

 

≪開催にご協力いただいた方々の紹介≫

□ 全体進行

・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授  庄司昌彦 氏

□ 知識のインプット担当

・順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科特任教授  野川春夫 氏

□ 各グループのファシリテータ担当(進行補助員)

・CodeForFuchu  小林広和 氏

・CodeForFuchu  斎藤善寛 氏

・CodeForJapan  塚原昌代 氏

・オープンデータカフェ稲城  杉山恵理 氏

 

□ 開催自治体・参加自治体

(協力:開催自治体)

・府中市行政管理部情報管理課長  大沢力 氏

・府中市文化スポーツ部スポーツ推進課長  矢部隆之 氏

 

(参加:参加自治体)

・日野市総務部情報システム課長  高橋登 氏

・日野市産業スポーツ部文化スポーツ課長  秦広一 氏

・稲城市総務部情報管理課長  山田雄一郎 氏

・稲城市企画部企画政策課長  小澤一浩 氏

 


 

≪プログラム進行≫

◇「オープンデータとは」、「本日の進め方」

 全体進行を務める庄司氏による、『オープンデータ』に関する基礎知識と、イベント1日の進め方に関する説明からアイデアソンが始まります。

 まずは、庄司氏の呼び掛けで、軽いストレッチと近くの参加者同士でのハイタッチが促され、参加者の緊張がほぐれ、それぞれの顔にも笑顔が戻ってきました。

 

 

 

 

≪庄司氏≫

 オープンデータとは、「誰もが、どんな目的でも、自由に使用・編集・共有できる公共データ」であり、その特徴であるルール面・技術面・入手方法の面での使い易さと、社会の透明性向上やみんなで社会を作っていく機運醸成、新しいサービスの創造を含めた経済活性化など、その公開目的が紹介されました。

 また、オープンデータは、行政による「公開資料」ではなく、誰もが自由に使える「開放資料」であるとして、「みんなが自由に使えるデータ・資料が世の中で豊かになっていくことは、何もない状態と比較して、様々なことがしやすくなると考えています。今回のイベントでは、そうした視点からスポーツを通じた健康づくりやコミュニティづくりについて、考えていって欲しい。」、と話がありました。

 

 

 

  続いて、1日の進め方について、大まかな流れが説明された後、参加者に対するアイデアを生み出す際のアドバイスとして、「データは掛け合わせることでその価値が高まります。東京都などで現在公開しているオープンデータと、他の企業が持つデータや今は存在しないがこんなデータがあったら良いなぁ、といったアイデアに基づくデータなど、いくつかのデータを組み合わせるとこんなことができるよね、という視点でアイデアを考えていくことが、真に新しいものを生み出す際のヒントになると思います。」という話がありました。

  最後に、「アイデアソンは、アイデアとマラソンを掛けた、アイデアを生み出すためのスポーツです。ぜひ今日は、オープンな気持ち、この場を楽しむ気持ちで一日取り組んでいただければと思います。」と締めくくりました。

 

 

 


 

◇知識のインプット

  続いて、野川氏から、開催テーマである『スポーツ』について、知見や経験を踏まえた説明がありました。

 

 

≪野川氏≫

 野川氏の専門は、「スポーツマネージメント」、スポーツの価値をどう最大化していくかについて、長らく研究しています。

 そうした専門分野での知見や経験を踏まえつつ、今回は、プロスポーツやオリンピック・パラリンピックといった「エリートスポーツ」ではなく、多くの方の日常生活に根付いた健康活動やレクリエーション活動といった「生涯スポーツ」に軸を置いて、話が進みます。

 「生涯スポーツは、いつでも・誰でも・どこでも・いつまでも参加できるスポーツや身体活動であり、個人の健康はもちろん、“社会(地域)の健康”をつくることにもつながっていきます。」

 「生涯スポーツは、社会の流れにとても敏感です。エリートスポーツは、勝ち負けやその結果に応じて、一時的な盛り上がりが生まれますが、恒常的な人々の健康や地域社会の連帯にはつながりにくい。一方で、生涯スポーツは、取り組む人の健康やQOLの向上、地域社会のつながりを醸成する力があります。」

 「テクノロジーが発達するほど、人間関係や地域社会のつながりは弱まっていきます。そして、それを打ち破る方法として、音楽等とともに、スポーツが挙げられます。」

 そして、「個人で取り組むスポーツ」とともに、コミュニティを再生するためには、地域スポーツクラブ等の「みんなで一緒に取り組むスポーツ」が重要な役割を果たすとして、スポーツが持つ機能や役割の一端について、海外の研究や取組等を踏まえて説明されました。

 

 

 

 また、「少子高齢化が進む中、人々の健康寿命を延ばし、不健康年数をどうやって減らしていくか言われ続けています。そのためには、どうやってスポーツ・運動をしてもらうか、その機会をつくり出していくかが重要です。それには、スポーツをしなさい!!と、運動を推奨する、それだけではちょっと難しい。先ほど庄司先生がお話ししたように、 “スポーツ×●●●” 、スポーツと何かを掛け合わせ、取り組むということを考える必要があると思っています。」

 「都民のスポーツ実施率は58.3%と、国内の平均よりも高い。意外と都民はよく動いているんですね」、「スポーツ実施率が低いのは20代~40代の若い働き盛りの世代です。この世代にどうスポーツに取り組んでもらうか、大きな課題であり、その効果も大きいのではないでしょうか。」といった、データに基づく情報や課題の捉え方について、参加者へ情報提供されました。

 そして、最後に、「なぜ多くの方はスポーツをできない・しないのかを見てみましょう。まずは、忙しくて”時間”がない。そして、学生時代のように好きな時にすぐ一緒できる”仲間”と”場所(空間)”がない。いわゆる“3間”がない状態が、アンケートからも垣間見えます。」、「この“3間(時間・仲間・空間)”をどうするかについて、是非アイデアを考える際の視点の一つにしてみてください。」と、参加者へアドバイスがされました。

 

 

 

 以降、参加者は、テーマに関する目的別に分かれて、それぞれの会場へ移動し、班ごとにグループディスカッションを進めていきます。

 

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◇チームビルディング

  参加者のグループ活動について、ファシリテータとしてサポートする「進行補助員」は、

(グループ1)

 『スポーツを通じて、誰もが心身の健康維持や増進を図る』が、

◎ Code For Fuchu 小林 氏

◎ Code For Japan 塚原 氏 の2名です。

 

 

 

 (グループ2)

 『スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること』が、

◎ Code For Fuchu 斎藤 氏

◎ オープンデータカフェ稲城 杉山 氏 の2名です。

 

 

  

 まずは、進行補助員の司会進行のもと、参加者はあらかじめ割り振られた班に分かれて、テーマであるスポーツや運動する上での課題や、“こうなっていたら良いな”という思いを黄色の付せん紙に書き出していきます。

 進行補助員からは、「「こうなっていたら良いよね」という黄色い思いがたくさん色付いていくほど、この後のアイデアがより鮮明で、具体的、かつ魅力的なものになっていくと思います。」や、「知識のインプットで野川先生からお話が合った、“3間”などについて、自分だったらどうだろうと、自分事として置き換えて考えると、アイデアが少しずつ出始めると思います。そして、より具体的に表現できると、この後の解決に向けたアイデアも生まれやすくなるはずです。とにかく、今は発散のタイミングです。」といったアドバイスが入ります。

 

 

 

 続いて、ある程度書き出しが進んだところで、自己紹介を兼ねて、各メンバーの思いついた課題等を大きな模造紙に張り付けていきます。

 その後、貼り出された黄色い付せん紙(課題)の共通点を探す作業(グルーピング)と、それを総称する名称を検討しながら、各班のディスカッションは進んでいきます。

 

 

 

 各班、グルーピング作業によりまとめた課題を踏まえ、今日一日をかけて解決に向け話し合っていく課題を決定していきます。

 班によっては、1つの課題だけでなく、複数の課題を掛け合わせて取り組もうとするなど、班ごとの特徴も現れ出しました。

 

 

 

 


 

◇情報収集

 次に、各班は決定した“取り組む課題”のエビデンスとなるデータや資料、オープンデータを探すための情報収集に入ります。

 会場には、各班に1台ずつ配布されたタブレット端末や、開催地自治体、参加自治体や東京都の事務報告書、統計資料、ウォーキングマップ等、手がかりとなりそうな資料が用意されています。各班、思い思いに、“情報収集”を行っていきます。

 また、庄司氏からも、“人という資料の活用も是非”ということで、開催自治体や参加自治体、東京都の職員への参加者による積極的な質問も促されました。

 

  

 

 この時間の最後には、各班で資料やインターネット等から見つけ出したエビデンスとなりそうなデータや資料について、他の班へ紹介・発表することによりグループ全体で共有しました。

 

 

  

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◇ディスカッション(未来の姿づくり)

 各班で解決に向けて取り組む課題と、情報収集により得たエビデンスとなりうるデータ・資料等を踏まえて、各班が考える、達成したい“未来の姿”を描いていきます。

 “未来の姿”とは、理想的な姿や望ましい状態・・・。これを緑色の付せん紙に書き出していきます。

 各班のホワイトボードへ様々な未来の姿が色付けられていきます。

 その後、黄色の付せん“課題”と関係がありそうなものを線と線で結びつけることで関連付けていきます。

 午前中のまとめとして、各班に1枚ずつ配布されたワークシートへその「課題」と「未来の姿・イメージ」の欄を埋めていきます。

 

 

 

 

 


 

◇ディスカッション(アイデアまとめ)

 午後は、発表用の模造紙を作成していきます。

 午前中に各班でまとめた、“課題”と“未来の姿・イメージ”を実現するための解決方法となるアプリやWebサービス、そして、そこに活用するオープンデータ等のデータについて、各班で検討し、アイデアとしてまとめていきます。

 

 

 

 

 


 

◇グループ発表

 各班、完成させた模造紙をもとに、グループ1は、「スポーツを通じて、誰もが心身の健康維持や増進を図ること。」、グループ2は、「スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること。」を目指して設定した課題を解決し、思い描く未来の姿を達成するためのアイデアを発表していきます。

 

 

 

 

 全班の発表後、グループ内の参加者同士で「最もいいアイデアだと思う」班のアイデアに投票し、グループ代表の班を決定していきます。

 

 

 

 

 両グループとも上位2班が同じ得票数となり、テーマ代表の班は、決選投票で決することになりました。その結果、

 グループ1は、「働く人が気楽にスポーツをできる環境」がテーマ代表に選ばれました。

 複数の自治体にまたがったサービス内容や、モノと仲間をセットで考える視点が新しい発見であると庄司氏からも評価がありました。

 一方、グループ2は、「SMB(スポーツマッチングバンク)」がテーマ代表に選ばれました。

 課題の対象を明確にし、主観だけでなく、エビデンスとしてのデータをしっかりと反映させたことでより具体的な解決アイデアとなったと、野川氏からも評価されました。

 各グループのテーマ代表として選出された班は、改めて参加者全員の前でアイデアを発表します。

 

 

 

 


 

◇各グループ代表による発表

  グループごとに分かれて活動していた参加者がメイン会場に集まり、各グループ代表の班による発表が行われました。

   また、グループ代表の発表前には、各グループの進行補助を担当した、Code For Fuchu の小林氏、オープンデータカフェ稲城の杉山氏から、それぞれ1日の活動について、振り返りのコメントがありました。

 ≪小林氏≫(第1グループ)

 「オープンデータやアイデアソンに初めて触れた方が多いと伺いました。初めは皆さん緊張気味であったと思いますが、今日初めて会ったメンバーでグループを組み、活動を進める中で、オープンデータにも触れつつ、日頃のスポーツに対する思いを共有し合うことで、各班素晴らしいアイデアを作り出すことができました。大変充実したイベントになったのではないかと思います。」

 

 

 

 

≪杉山氏≫(第2グループ)

 「グループ代表になったアイデア以外にも、スポーツを通じたコミュニティや仲間づくりを目指して、様々な“こんなことができればいいよね”といったアイデアが生まれました。ぜひ、このイベントをきっかけになり、少しずつでもいいので、実現されていくといいなと思っています。」

   各グループ代表によるアイデアの発表後には、全体進行を務めた庄司氏、知識のインプットを担当した野川氏、それぞれのアイデアに対する講評も共有されました。

 

 

 


 

◇表彰式・総評

   そして、本日のイベントの締めくくりとなる、各グループ代表と得票数2位の班に対して、表彰と記念品の贈呈が行われました。

 

 

 

 その後、本日の総括として、野川氏、庄司氏、それぞれから総評です。

 ≪野川氏≫

 「こういったイベントをうまく進めるためには、限られた時間の中でアイデアを生み出して、まとめていく上で、コーディネータの役割・事前準備が非常に重要であると改めて実感しました。本日、進行補助役を務めた小林さん、塚原さん、斎藤さん、杉山さんには、大変感謝を申しげます。そして、参加者の皆さんも、明確な課題設定とアウトカムとなる未来設定、その実現に向けた解決策という、短い時間の中で大変素晴らしいアイデアを生み出していただきました。本当にお疲れ様でした。」

 

 

 

≪庄司氏≫

 「朝、アイデアソンとは、アイデアを生み出すためのスポーツですと申し上げましたが、皆さん適度な疲労感を感じていただいているようですね。本日は、オープンデータがテーマの一つとなっていましたが、どのアイデアも、問題設定や解決策に対して、データをうまく活用していただきました。

 日頃異なる環境や職場等で生活しているメンバーが、初めて同じグループを構成し、自分の能力に応じた役割を担うことでアイデアを生み出していきました。こういった活動・意識をそれぞれの地域に持ち帰っていただき、少しずつでも実行していけると、社会がどんどん良くなっていくと思っています。今回のアイデアは、参加者の皆さんが実現していくこともできますし、東京都ではアプリコンテストも開催します。本当に実現していくためには、難しい問題も出てくると思います。それでも、ぜひ、チャレンジしていただきたいと思っています。本日は本当にお疲れ様でした。」

 

  

 

◇閉会・記念撮影

 開催自治体を代表して、府中市総務部情報管理課長の大沢課長より挨拶があり、閉会となりました。最後に、参加者と開催にご協力いただいた皆様とで記念撮影を行いました。

 

    

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 東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 大島町

 

〇 日時

  平成30年9月29日(土) 

  10時30分~15時00分

〇 会場  

  大島町開発総合センター 

 

※台風の影響により中止となりました。

 お申込みいただいた皆様、ご協力いただいた都立大島高等学校の先生方、生徒の皆様、このたびは大変残念な結果となりましたが、また機会がございましたら、ぜひ、ご参加いただけると幸いでございます。

 

 

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   東京都オープンデータアイデアソンキャラバン2018 in 港区

  

〇 日時

  平成30年10月14日(日) 

  10時00分~17時00分(開場9時30分)

〇 会場

  グランパークカンファレンス

〇 テーマ  

 「スポーツを通じて、人もまちも輝く東京へ」

 (グループ1)

  『スポーツを通じて、誰もが心身の健康維持や増進を図ること』

 (グループ2)

  『スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること』

 

 ≪開催にご協力をいただいた方々の紹介≫

□ 全体進行

・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授  庄司昌彦 氏

□ 知識のインプット担当

・順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科特任教授  野川春夫 氏

□ 各グループのファシリテータ担当(進行補助員)

・CodeForFuchu  小林広和 氏

・CodeForJapan  塚原昌代 氏

・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター上級研究員  菊地映輝 氏

・CodeForTokyo  飯田哲 氏

・オープンナレッジファウンデーションジャパン  羽鳥健太郎 氏

・オープンナレッジファウンデーションジャパン  東修作 氏

  

□ 開催自治体・参加自治体

 (協力:開催自治体)

・港区 総務部情報政策課長  若杉健次 氏

・港区 企画経営部オリンピック・パラリンピック推進担当課長  野上宏 氏

 

(参加:参加自治体)

・新宿区 総合政策部情報システム課長  熊澤武 氏

・新宿区 地域振興部生涯学習スポーツ課長  中山順子 氏

・新宿区 総合政策部区政情報課副参事  羽山功一 氏

・文京区 企画政策部情報政策課長  下笠博敏 氏

・文京区 アカデミー推進部スポーツ推進課主査  小菅葉子 氏

・大田区 企画経営部情報システム課長  秋山太郎 氏

・大田区 国際・観光都市部スポーツ推進課スポーツ推進担当係長  森住貢一 氏

 


  

≪プログラム進行≫

◇ 「オープンデータとは、本日の進め方」

 全体進行を務める庄司氏から、『オープンデータ』に関する基礎的な情報提供と、本日の進め方の説明です。

 まずは、参加者の緊張をほぐすため、参加者・関係者皆さんの起立のもと、深呼吸と近隣の方とのハイタッチです。庄司氏が進行を務めるアイデアソンでは、もうお馴染みのアイスブレイクです。

 

  

 

 まず、オープンデータについて、「誰もが自由に二次利用できるルールとデータ形式により公開されているデータ」であること、その公開により期待される目的(経済活性化・行政の透明性・市民サービスの向上等)等が紹介されました。

 そして、このイベントは、地域の課題を解決するために、そのオープンデータを含むデータと、参加者の経験や知見などを融合して、一つの解決策のアイデアを生み出すことを目指していると説明がありました。

 「今回のようなアイデアソンがきっかけとなり、実際にアプリ等のサービスとして実現したケースを紹介します。昨年度の東京都オープンデータアプリコンテストでは、子育て家族のベビーカー移動に対する課題認識やユニバーサルトイレの利用状況を利用者へ通知する視点、住民が地元の魅力を積極的に地域の外へ発進していくという地元愛の活用等といったアイデアソンの参加者のアイデアがアプリ製作者の目に留まり、都内自治体が公開するオープンデータを取り込むことで、実際にアプリとして形になりました。」

 

 

 

 アイデアソンに取り組む参加者の気持ちを喚起しつつ、アイデア出しについて、アドバイスがされました。

 「データは、いくつかのデータを掛け合わせることで、より便利なサービスや優れたアイデアとなっていきます。例えば、ユニバーサルトイレを案内するアプリに必要なトイレ情報は、子育て世代が利用するお出かけ支援サービスにとっても有益です。単なるトイレの位置情報だけでなく、トイレの利用状況や清掃状況などの情報と掛け合わせることで、より便利なサービスになります。

 本日は、ぜひ一つのデータについても、様々な視点から考察してみるとともに、複数のデータを掛け合わせることを意識して取り組んでみてください。」

 

 

 

 そして、本日のグループディスカッションの進め方に関する説明の中で、アイデアを生み出すためのアドバイスとして、「設定した課題のエビデンスや解決策となるアイデアに対して、オープンデータを含めたデータの活用すること」を意識してほしいと、締めくくられました。

 


 

◇「知識のインプット」

 続いて、野川氏による、知識のインプットです。

 府中市開催と同様に、プロのスポーツ選手が取り組む「エリートスポーツ」ではなく、日常的に健康増進や地域コミュニティの活性化を図ることを目的とした「生涯スポーツ」の視点から、参加者の課題設定や解決策のきっかけとなる情報提供がありました。

 

 

 

 「生涯スポーツは、世代や障害の有無、出身国・地域に関わらず、多様なバックグラウンドを持つ方々同士の交流機会を生み出すきっかけとして、既に欧米諸国では活用されています。こうした考え方は、多くの人口を抱え、多様な方々が生活している東京都・特に特別区では、非常に重要な視点ではないか。」として、東京都や港区、新宿区、文京区、大田区の人口数の推移などを交えながら生涯スポーツを考えることの重要性について、説明がありました。

 また、「地域スポーツクラブは、地域住民の交流やつながりを生み出すことを目的として創設されました。」や、「20代~40代のスポーツ実施率が低いこと」、「3間(時間がない・場所がない・仲間がない)の問題」など、参加者のアイデア出しのきっかけとなる情報も提供されました。

 これ以降、各参加者は、事前に選択したスポーツに取り組む目的別に会場を別れて、グループ活動・アイデア出しに取り組んでいきます。

 


 

◇チームビルディング

  参加者のグループ活動をファシリテータとしてサポートしていただく「進行補助員」は、

(グループ1)

 『スポーツを通じて誰もが心身の健康維持や増進を図ること』が、

◎ CodeForJappan  塚原 氏

◎ CodeForFuchu  小林 氏

◎ CodeForTokyo  飯田 氏の3名です。

 

 

 

(グループ2)

 『スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること』が、

◎ 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター  菊地 氏

◎ オープンナレッジファウンデーションジャパン  羽鳥 氏 

◎ オープンナレッジファウンデーションジャパン  東 氏の3名です。

 

 

 

 今回も、あらかじめ割り振られた各グループで、1班6名程度の班に分かれています。班ごとに行う自己紹介をきっかけに、アイデアソンが始まっていきます。

 進行補助員からは、アイデアソンを成功させる秘訣として、以下の4つが紹介されました。

(1) 相手のアイデアや意見を否定しないこと

(2) 思いついたアイデアや意見は吐き出してみること

(3) メンバー全員が発言できるようにすること

(4) 今日の場を楽しむこと

 

 まずは、テーマであるスポーツや運動する上での“自分事”だけでなく、“障害を持つ方や外国人の方”など、他者が感じているであろう課題(悩み・困りごと)等について、黄色の付せんに書き出し、ホワイトボードに貼付することで、班内で共有していきます。

 貼り出した課題をグルーピングし、類似していたり、関連がありそうなグループの組み合わせを検討しながら、最終的に各班が解決に向けて取り組む課題を決定します。

 

 

 

 取り組む課題が決まったところで、グループ全体に対して発表し、共有していきます。

 どのアイデアも非常に面白そうですが、ここで全体進行を務める庄司氏から、「人と人とのつながりやきっかけづくりなど、各班の課題認識が類似してしまっている点を危惧しています。この後、各班の発表を踏まえて、少し課題を変更したり、手を加えることもOKですので、ぜひ独自性を出してみてください。」と、参加者の視点を変えるためのアドバイスが入りました。

 これから各班とも設定した課題を更にブラッシュアップさせ、特色を出して行くことになります。

 

  

 

 


 

◇情報収集

 各班で設定した課題のエビデンスとなるデータ・資料の収集に移っていきます。

 今回も、各班には1台ずつ検索用・資料作成用のタブレットPCが用意されています。

 会場内には、開催自治体や参加自治体、東京都が提供するスポーツに関するアンケート結果の報告書やウォーキングマップ、その他多くの参考資料が用意されています。

 各班、そうした手がかりをもとに情報収集を進めながら、用意されたワークシートげ設定した課題やそのエビデンスとなりそうな資料・データの名称を書き込んでいきます。

 

 

 

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◇ディスカッション(未来の姿づくり)

 午前中に設定した課題が解決された際の“未来の姿(誰の、どういった課題が、どのように変わるのか、そして何が達成されるのか)”について、メンバーで考えていく時間です。

 各班、これまで作成してきたホワイトボードへ、新たに緑色の付せんで、思い描く未来の姿を色付けていきます。

 

 

   

 


 

◇ディスカッション(アイデアまとめ)

 本日のアイデアソンの総まとめです。

 ここまで課題設定、その根拠となる情報(データや資料等)を収集し、それらを踏まえて達成したい・創り上げたい未来の姿を共有してきました。

 この時間は、実際にその“未来”を実現するための手段・解決策となるアイデアを検討していきます。解決策に必要となる、又は活用できそうなオープンデータを含めたデータについても検討し、付せんに書き込みながら、最終的に発表用の模造紙をまとめていきます。

 

 

  

 


 

◇グループ発表

  各班、完成させた模造紙をもとに、グループ1は、「スポーツを通じて、誰もが心身の健康維持や増進を図ること。」、グループ2は、「スポーツを通じて、仲間づくりや地域の多様な人々と交流を図ること。」を目指して設定した課題を解決し、思い描く未来の姿を達成するためのアイデアを発表していきます。

 

 

 

 

 

 両グループとも、全ての班の発表後、グループのメンバー相互で人気投票を行い、各グループで最も得票を集めたアイデアの班である『テーマ代表』を選出します。

 

 投票の結果、グループ1は、「オープンデータを活用したスポーツECOシステム」、グループ2は、「増やせスポーツウーマン~20代女性のスポーツ実施率をあげる~」が、それぞれテーマ代表に選ばれました。

 グループ1については、20~30代にターゲットを絞り込み、様々なデータを掛け合わせてアイデアを生み出していた点が、グループ2については、データ分析はもちろんのこと、課題設定においてターゲットとなる人物像を明確に設定し、モチベーション分析(毎日の生活や人生を充実されるための手段としてのスポーツの活用)まで行ったことが非常に優れていた点として、評価されたようです。

 

 選出された2班は、この後、メイン会場で改めて参加者全員に対してアイデアを発表します。

 

 

  

 


 

◇各グループ代表による発表

  グループごとに分かれていた参加者が改めてメイン会場に集まり、テーマ代表による発表が行いました。

    グループ代表の発表に先立ち、それぞれのグループの進行補助に尽力していただいた、Code For Japanの塚原氏、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主席研究員の菊地氏から、1日の各グループの活動に対して、コメントがされました。

 

 

 

≪塚原氏≫(第1グループ)

 「開始当初は、皆さん表情も仕草も非常に硬かったです。それでも、イベントが進むことで緊張がほぐれていったのか、話し合いも活発になり、様々な意見やアイデアがどんどん出ていたように思いました。この後、発表する代表のアイデアだけでなく、どの班も素晴らしい解決策を生み出してくれたと思っています。ぜひテーマ代表の発表を楽しみにしていてください。」

 

≪菊地氏≫(グループ2)

 「課題設定に当たり、どうしたら多くの方にスポーツを楽しんでもらえるかを主眼に置いて考える班が多かったように思いました。その中でも、チームスポーツやマイナースポーツ、高齢者や障害者、外国人の方々など、多様な種目・多様な人々との結び付きをどうやって作っていくか、非常に多彩なアイデアが生まれたアイデアソンになったのではないかと思います。」

 

 そして、各テーマ代表のアイデアの発表が始まりました。

 

 

  

 

  

 


 

◇表彰式・総評

 本日のイベントの締めくくりとなる、各グループ代表と得票数2位の班の表彰と記念品の贈呈です。

 

 

 

 表彰後、本日の総括として野川氏、庄司氏から総評のコメントがありました。

≪野川氏≫

  「皆さん、ファシリテータの方々の進行のもと、白熱した議論を進めていただき、非常に素晴らしいアイデアを生み出していただきました。本日の皆様の素晴らしかったところは、課題や解決策の対象を明確に設定し、それに対する解決策をアイデアとしてしっかりと作り上げたということです。私自身、スポーツはあくまでもツールであり、スポーツを活用して人の成長を促したり、社会・地域をより良いものにしていくことが重要であると考えています。今後とも、ぜひ皆さんには、スポーツを楽しみ、親しんでもらいながら、今日のようなアイデアを日常生活の中で実現していっていただきたいと思います。」

 

 

 

≪庄司氏≫

 「アイデアソン 、まさしくオープンデータを使ったアイデアを生み出すマラソンであり、皆さん1日という長丁場、非常に頭を使い、お疲れになったことと思います。今日初めて会った様々なバックグラウンドを持つ人々が集まった中でも、こうした濃密な議論の末に、素晴らしいアイデアを生み出すことができた。この経験は、開催した自治体の方も含めて、ぜひ持ち帰っていただきたいと思っています。こうした議論が、様々な分野で行われていき、アイデアが実現するチャンスが少しずつでも生まれ、広がっていくことを願っています。」

 

 

 


 

◇閉会・記念撮影

 開催自治体を代表して、港区 若杉課長より、ご挨拶をいただき、本日は閉会となりました。

 最後に、参加者とご協力いただいた皆様とで、記念撮影を行いました。

 

 

 

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